2017年12月3日(日)、新大久保のR’sアートコートにて私たちエストゥディアンティーナ駒場(EK)の第二回定期演奏会が行われました。定期演奏会を行うのは昨年が初めてだったのですが、今年無事二回目を開催することができ、やっと「定期」演奏会になったと喜ばしく思っています。魅力たっぷりのベネスエラのクリスマス音楽を、会場いっぱいのお客さんたちと一緒に楽しんで演奏することができました。
今回の演奏会のテーマは、「¿Cómo Será? 」。来年で10周年という節目の年を迎えるEKの未来は「どんなだろう?」という期待を込めました。また、全員が華やかな衣装に身を包み、ホームパーティーのように賑やかで、楽しい演奏会をコンセプトに演奏を行いました。
第1部は、クリスマスの宴会に欠かせない、アギナルドというジャンルのから、「Luna decembrina 12月の月」で賑やかに始まりました。続いて、ベネズエラの伝統的なダンス音楽であるホローポ、失恋など恋愛をテーマにしたロマンティックな楽曲も演奏しました。それぞれ5人ほどの小編成で演奏を行いましたが、クアトロ、マラカス、バンドーラ、アルパ、パーカッションなど、それぞれの楽器を生かし、少人数でも迫力のある演奏を行えたと思います。また、私のような新人の9期生は今回の定期演奏会で初めて少人数編成での演奏を行い、少し緊張もしましたが、のびのびと演奏できました。私は、「Fiesta en Elorsa エロルサの祭り」「Moliendo café コーヒールンバ」でソロ歌手を担当しました。スペイン語のアクセントを習得するのは大変でしたが、何度もレッスンに通い、発表できるまでに至りました。歌っている間は、他の演者と息を合わせつつ、歌詞にあるような情景を思い浮かべながら、気持ち良く歌うことができました。
第2部からは、大人数編成でさらに賑やかな雰囲気から始まりました。最初は「Tun tunトゥントゥン」。全員がパーカッションを手にし、門付けにきたと扉を叩く楽団と、扉を開けたくない青年とのなんだかコミカルなやりとりを表現しました。それにに続き、賑やかなアギナルドメドレー、太鼓のリズムが特徴的なガイタなどを演奏しました。私はタンボーラという太鼓のような楽器を担当したのですが、ガイタ独特のリズムは今まで自分が演奏してきた音楽で刻んだことのないようなリズムでしたが、楽しく演奏できました。最後は、カリプソメドレーで、お客様にも立っていただき、一緒にリズムに乗りながら、踊りながら、笑いながら、ステージと客席一体となって、音楽を楽しみました。コンサートホール全体のグルーヴを感じられたひと時となりました。
一年の集大成とも言える定期演奏会でしたが、皆で協力し、また多くの方に支えられ、すべての人が楽しめるコンサートが作れたと思います。来年は10周年という節目の年を迎えるEKですが、今後とも一層練習に励み、皆さんとベネスエラの音楽を楽しんでいきたいと思います。これからもEKをよろしくお願いいたします。
キャスト一覧
韓 智仁:学生代表、プロデューサー、バンドーラ、マンドリン、歌、クアトロ、ギター、ベース、パーカッション
岡根 朝樹:音楽監督、バンドーラ、クアトロ
平居 香子:演出
山本 卓登:舞台監督、プログラム編集
永田 裕也:広報、クアトロ、マラカス、パーカッション
陽 東旭:音響、アルパ、パーカッション
内川 友里:会計、歌、パーカッション
藤井 健太朗:演出補佐、歌
渡邉 美咲:衣装、歌、パーカッション
工藤 愛恵:歌
林 蛍都:歌、マラカス
立花 美幸:バンドーラ、マンドリン、クアトロ
平澤 樹乃:アルパ
日山 美沙:スチル撮影、フルート
有田 啓悟:グラフィック・デザイン、動画撮影、クアトロ
高田 あゆみ:チケット管理、マラカス、パーカッション
姫野 ソフィア 聖佳:バンケット、プログラム編集、マラカス、パーカッション
越後 望実:パーカッション
張 天鴻:音楽監督補佐、楽器管理、ベース
荷方 なつみ:ベース
杉山 琴美:司会
濱 祐輝:照明操作
廣田 菜摘:受付
牧野 翔:スチル撮影
石橋 純:主宰教員、TeX組版、スペイン語歌唱指導、動画撮影
(文:渡邉 美咲)