2016年12月24日(土) 、新宿区立角筈区民ホールで第1回定期演奏会を開催しました。クリスマスイブで高揚した新宿の街にベネズエラ音楽が響き、約200人のお客さんとともに熱いひと時を過ごすことができました。

Guacoから直接教わった“Cepillao(かき氷)”

 本コンサートでは、「ベネズエラ 季節をめぐる 祭りの熱狂」をコンセプトに、ベネズエラ各地の音楽を季節の移り変わりに合わせて演奏しました。第1部は、毎年クリスマスからカーニバルまでの約3ヶ月間盛んに歌われるカリプソ“All day today(日がな一日)”で開幕しました。続けてベネズエラ各地のホローポを、アルパ、マンドリン、バンドーラ、クラリネットなど様々な旋律楽器で演奏しました。
 第2部は、5月の十字架祭で歌われるフリーアから始まり、サルサやメレンゲなどの曲を演奏しました。メレンゲ“Acidito(恋のすっぱいしずく)”は2016年8月に来日したベネズエラの歌姫であるセシリア・トッドから直接教わった曲で、情感のこもった演奏は大好評をいただきました。
 コンサートは佳境に差し掛かり、アギナルドがクリスマスシーズンの到来をつげます。“Tun Tun(トゥントゥン)”では、門付けをしに来た楽団と、扉を開けようとしない頑固親父のコミカルなやり取りを歌いました。もう一つこのシーズンに欠かせない音楽といえばガイタです。演奏した“Sin rencor(未練を捨てて)”は、数万人に及ぶ聴衆が、年末のガイタ・ライブのためにコロシアムに集結し大合唱するほどの人気曲です。フィナーレは2016年11月の来日の際に教わった、ベネズエラのスーパーバンド・グアコの名曲“Cepillao(かき氷)”。演奏の後も拍手は鳴り止まず、スタンディングで迎えられたアンコールでは、再びカリプソから“La agricultura”と“Jane”を演奏しました。

「トントン!もうクリスマスですよ!」

 第1回定期演奏会は、東京大学駒場キャンパスに拠点を置くEstudiantina Komaba創立8年目にして初の自主制作による外部公演となりました。このコンサートを成功させることは、大学の授業に端を発する当楽団の宿願でした。一年間の集大成とも言えるこのコンサートで、多くの方から満足の声をいただけたことを大変嬉しく思います。今後とも応援お願い申し上げます。

第2回定期演奏会でお待ちしております!

 

なお、本コンサートの様子はEstudiantina KomabaのYoutubeで公開していますので是非ご覧ください!

 
スタッフ/キャスト
韓 智仁:学生代表、プロデューサー/バンドーラ、マンドリン、歌 クアトロ、ギター、ベース、パーカッション
鈴木 亮:音楽監督/バイオリン、マンドリン、クアトロ
平居 香子:演出/クアトロ
河村 佳萌:舞台監督/マラカス、クアトロ、タンボーラ、トロンボーン
田中 嵩之:A&R、広報/歌、トランペット、パーカッション
大平 沙京:音響/キーボード
永田 裕也:グラフィック・デザイン、広報/パーカッション
廣田 菜摘:会計/トランペット、クアトロ、パーカッション
松下 佑理子:楽器管理/サックス、バンドーラ
山本 卓登:舞台監督補/バイオリン、ブンバック
日山 美沙:広報/歌、フルート
小川 雅貴:広報/歌、クアトロ、マラカス
立花 美幸:撮影機材管理/マンドリン、クアトロ
藤井 健太朗:司会進行/歌
工藤 愛恵:チケット管理/歌
林 蛍都:チケットデザイン/歌、マラカス、パーカッション
増田 耕平:ホームページ記事執筆/歌、マラカス
内川 友里:ホームページ記事執筆/歌
黒本 剛史:照明/ベース
有賀 竣哉:クラリネット、チャラスカ、ブンバック
寺島 一樹:歌
荷方 なつみ:ベース、パーカッション
平澤 樹乃:アルパ、ギター
山口 集:ベース、チャラスカ
岡根 朝樹:広報
鄭 嬋媛:照明統括、ビデオ撮影
藤生 晃:プログラム編集
牧野 翔:ビデオ撮影
寺門 邦夫 (オフィシーナ・チャルテン):音響
石橋 純:主催教員、スチル撮影

(文 : 鈴木亮)

 

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