エストゥディアンティーナ駒場とは
《エストゥディアンティーナ駒場》は、東大駒場キャンパスに拠点をおく日本で唯一の学生ベネズエラ音楽合奏団です。東大教養学部のリベラルアーツ教育を体現するカリキュラム=全学体験ゼミナールの枠組みで開講される「ラテンアメリカ音楽演奏入門」の修了生が結成しました。学園祭(五月祭、駒場祭)への出演のほか、日本在住プロミュージシャンとの演奏交流、ベネズエラ人来日音楽家のコンサートでの前座演奏、全国各地の高校・大学での招待演奏、市民講座への出講、市民主催の講演会/コンサートへの出演等を実施してきました。大学生の余暇活動にとどまらず、異文化理解・国際交流・学術教育の社会還元等、大学から発信する文化創造運動を担う気概とともに活動しています。
東京大学教養学部 主題科目・全学体験ゼミナールとは
東大の1・2年生全員が所属する教養学部前期課程が掲げるリベラルアーツ教育の理念を典型的に実践するカリキュラムとして、科類の制限なく履修できる「主題科目」という授業枠が設けられています。前期課程の2年間で2単位が必修となっており、3年次からの専攻の選抜プロセスである進学振り分けの成績考査対象外であるため、諸芸諸学にたいする純粋な興味関心に従って学生は講義を履修することができます。主題科目は、複数教員がオムニバス形式で行う「テーマ講義」、少人数のゼミ形式で行う「全学自由研究ゼミナール」、そして体験型授業の「全学自由体験ゼミナール」の3種類から構成され、全学の教員が個性的な授業を展開しています。
ラテンアメリカ音楽演奏入門ゼミとは
東京大学教養学部ラテンアメリカ分科教授・石橋純(ラテンアメリカ文化研究、文化人類学)が全学体験ゼミナールの授業枠で2009年開講。クアトロ(南米の民俗4弦ギター)を中心としてベネズエラ音楽の演奏実践に取りくみ、毎年学期末には履修生の演奏・制作による成果発表コンサートを行ってきました。
「ラテンアメリカ音楽演奏入門」の修了生は、ベネズエラ音楽合奏団・エストゥディアンティーナ駒場の一員となります。