2016年9月18日、東京都練馬区の光が丘公園で開催された「ロハスフェスタ東京」にて演奏を行った。一週間に渡って断続的に雨が降っており、当日も天気予報は雨。イベント中止もメンバーの頭を過ぎったが、不幸中の幸い、二回の演奏中は気になるほどの雨は降らず、演奏席の前に設けられた木箱の観客席は老若男女で埋まった。

Guayana es
Guayana es(グアヤナエス)

 この「ロハスフェスタ」というイベントはその名の通り、健康と持続可能性に配慮したライフスタイルを感じることをコンセプトとしており、レクチャーコンサートや中南米系イベントへの出演が多いエストゥディアンティーナ駒場(EK)にとっては、珍しい演奏機会であった。イベントのコンセプトに合った曲目や演出を考えるうちに、「ロハスってなんだ?」と自問し始め、会場へ向かう当日の朝も、不安と言うまでではないが、今までにない未知の世界観に対するある種の緊張感があった。
 しかしながら、光が丘公園の会場に到着すると、ロハスフェスタの雰囲気に感化された。広大な芝生広場に200以上の店舗が並び、そこら中で子供たちが駆け回っていた。ステージも芝生の上で、演者と観客、ひいてはイベント会場全体との距離が近く、一つの連続的な空間を形成していた。
 EKは2回の演奏機会を頂いた。Moliendo café(コーヒールンバ)から始まり、Quirpa(キルパ)、Media luna andina(アンデスの三日月)、Oro negro(黒い金)、De repente(突然に)、Guayana es(グアヤナエス)の計6曲を演奏した。サウンドチェックの時点ですでに観客が集まり始め、演奏が始まると次々と席が埋まっていく様子を見るのは、演者としてシンプルに嬉しいものであった。家族で訪れている人が多く、小さな子供からお年寄りまで、様々な人に音楽を届けることができた。特に印象的だったのは、やっと走ることを覚えたくらいの子供たちが、ステージの前に集まって、踊り、跳ね、遊んでいたことであった。演奏後も、活動の案内を配っていると多くの方にお声がけ頂き、初めて聴いたベネズエラ音楽に興味を持っていただけたのではないかと自負している。

De repente (突然に)
De repente (突然に)

 演奏後、我々も他の来場者と同じように、ロハスフェスタというイベントを十分に満喫した。クラフトビールで乾杯し、男性陣は肉料理を即決で注文、女性陣は雑貨を前に「かわいい」と連呼していた。演者として、そして一来場者として、清々しい気持ちになれるイベントであった。
 最後に、ロハスフェスタ東京での演奏の機会をいただいたハーモニーフィールズ小巌仰さん 、現場でお世話いただいた山田繁和さん、その他関係者の方々に大変お世話になりました。ここに感謝の意を表します。

集合写真
演奏後、ステージ前にて
キャスト(担当楽器)

大平沙京 (キーボード、メロディカ、マンドリン)
韓智仁(ベース、バンドーラ)
工藤愛惠(ボーカル)
鈴木亮(クアトロ)
武田裕煕(パーカッション)
林蛍都(パーカッション、ボーカル)
増田耕平(クアトロ、パーカッション、ボーカル)

(増田耕平)

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