11月4日(土)に、鎌倉ワールドラジオの収録が鎌倉市内のスタジオであり、Estudiantina Komabaメンバーの3人が出演しました。鎌倉ワールドラジオは、古き良きサルサの名曲から現在良く知られているレゲトンまで、ラテンミュージックをご紹介しながら、ラテンアメリカと日本文化の交流の橋渡しを鎌倉で行われている、ネットラジオ番組です。
ゴルペ・ラレンセワークショップ報告
2017年10月21日(土)、ベネズエラの管弦楽運動であるエル・システマから生まれたヴォーカルユニットで、ベネズエラで最も音楽的な州と言われるララ州を拠点として活動中の「ララソモスLara Somos」のメンバーを迎え、東京芸術劇場練習室にてゴルペ・ラレンセのワークショップを行いました。ゴルペ・ラレンセはEKの重要なレパートリーの一角を占めながら、誰一人ララ州のネイティブから教習を受けたことのないジャンルでした。今回のワークショップではEKの既存レパートリーである「エル・べナオEl venao」と「ロス・グリフィニャフィトスLos grifiñafitos」の2曲の教習を受けました。
中南米フォルクローレ・シリーズ ベネズエラ
2017年10月15日に池袋のグロータス・カルチャースクールにて開催された、アストライアの会主催の「中南米フォルクローレ・シリーズ ベネズエラ」に出演しました。4曲の演奏とレクチャーを行ったのち、お茶会に参加し、幅広い年齢層の約10名の方々と近い距離で交流することができました。
ラテンリズムのフロンティア ベネズエラの音楽と文化
2017年9月2日、上智大学四谷キャンパスの10号館講堂にてレクチャーコンサートを行いました。本コンサートは、エストゥディアンティーナ駒場(以下EK)の主宰教員である石橋純が開講する集中講義『ラテンアメリカ 音楽と社会』の一環として一般公開イベントとして開催されました。今回は「ラテンリズムのフロンティア ベネズエラの音楽と文化」と題し、EKはゲストとして様々なジャンルのベネズエラ音楽を演奏しました。当日はあいにくの雨でしたが、学生からご年配の方まで幅広い世代から約120名の方々にご来場いただきました。
Un parrandón para Maurice
8月22日は蒸し暑い日になりそうだった。いつもの半袖シャツに手を伸ばしかけてから、ふと思い立ち、真っ白い長袖のシャツを手に取った。粋な男を送り出す宴には、それがよりふさわしいと思ったからだ。
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ラ米ゼミの9回目となる成果発表コンサートが大成功に終わった翌々日、駐日ベネズエラ大使館文化担当官であり、ラ米ゼミ立ち上げ時からのコーチであるモリス・レイナに突然の帰任辞令が下った。あまりにも唐突なその知らせに、私たちは途方に暮れるほかなかった。
モリスは、日本におけるベネズエラ音楽の普及と発展に誰よりも尽くした男だ。石橋純が立ち上げたラ米ゼミにコーチとして9年間関わり、これまで送り出した修了生は200名近くに及ぶ。私は第一期生として教えを受けたが、それからずっと、彼は私にとって偉大なる師であり、粋な男であり、「しょうもない」オヤジであり、尊敬できる友人であった。
彼は一流の演奏家だった。独自のチューニングによるクアトロ独奏のパイオニアである父フレディ・レイナの流儀を引き継ぎ、ラ米ゼミやEKのコンサートの度にその演奏を聴かせてくれた。彼自身の演奏は高い技術に裏打ちされたものであったが、「音楽は技術ではなく、心で奏でるものだ」と語るその精神は、彼に教えを受けた者なら誰もが引き継いだことだろう。